理事長挨拶
ANC技術研究組合は、経済産業省の認可を受けて平成29年4月の設立以降、秋田県からの業務委託を受けながら、航空機機体構造物を最終ターゲットとした炭素繊維複合材の革新的な低コスト製造技術ならびに品質評価技術の研究開発に取り組んでまいりました。
これまで、秋田大学、秋田県立大学の2大学と県内2企業が組合員として参画し、秋田県産業技術センター及び三菱重工業㈱との共同研究のもとで、産学官連携による研究開発を推進しております。これまでの知見と技術をもとに、中期的な出口戦略として、自動車分野や公共インフラ補修分野等における炭素繊維複合材CFRPの新たな活用法を検討し、その可能性や事業化策を探っているところです。 特に自動車分野においては、今後ますますそのニーズが高まる軽量化等を見据え、国内自動車メーカーの連携協力も得ながら、炭素繊維編み基材を活用した製品開発を進めている途上にあります。
秋田県は、豊かな自然資源や、あきたこまちに代表される米どころとして知られる一方で、人口減少が加速化し、若者の人口流出に歯止めがかからないことが大きな課題となっております。
こうした課題をふまえ、われわれ技術研究組合では、新たな産業の芽につながる技術開発を念頭に、秋田に、新たな可能性や夢を与えられるような研究成果を目指し取り組んでまいりますので、関連する官庁をはじめ、多くのみなさまのご指導、ご支援をどうかよろしくお願い申し上げます。
秋田複合材新成形法技術研究組合（略称：ANC技術研究組合）の
概要
| 設立年月日 | 平成29年4月3日 |
|---|---|
| 理事長 | 村岡 幹夫（国立大学法人秋田大学大学院理工学研究科 教授） |
| 専務理事 | 渋谷 嗣（国立大学法人秋田大学電動化システム共同研究センター 特別教授） |
| 組合員 | 国立大学法人秋田大学、公立大学法人秋田県立大学、(株)三栄機械、日本精機(株)【2企業、2大学】 |
| 事業費 | 秋田県の事業業務委託 平成28年度 約2億円 平成29年度～令和3年度 年間事業費 約6～8千万円 秋田県の事業業務委託による研究開発促進 |
| 事業の概要 | 炭素繊維複合材の新たな成形技術及び品質評価技術に関する研究開発。 |
令和4年4月現在
組合研究実施体制
